サプライチェーンとは?具体例や課題について

  • EC

2025年01月29日

サプライチェーンとは?具体例や課題について

サプライチェーンとは、製造や物流などの分野で、効率的な商品供給のために必要とされるプロセスです。商品や製品が消費者のもとに届くまでには、原料の調達、生産、加工、販売といった複数のプロセスを経ています。それぞれのプロセスが相互に関連しており、どこかで滞りがあれば、在庫過多や供給の遅れなどにつながる可能性があるでしょう。

今回は、サプライチェーンとは具体的にどのようなことを指すのか解説し、具体的な例や課題についてご紹介します。併せて、サプライチェーンの課題を解決するサプライチェーンマネジメントについても解説します。

サプライチェーンは商品供給の流れ

サプライチェーン(Supply Chain)とは、直訳すると「供給の連鎖」という意味であり、生産者から消費者にモノが届くまでの一連の流れのことです。効率的な商品の供給のために必要とされており、繰り返される受発注や入出荷などのサイクルが鎖(チェーン)に見立てられ、サプライチェーンと呼ばれています。

例えばメーカーの場合、商品を製造する際は部品メーカーや材料メーカーなどから、原材料や部品を仕入れて製造するでしょう。商品を販売するまでには、配送会社や小売店などの手を介します。サプライチェーンは、自社だけでなく複数の企業を含めてモノの流れを考えることが特徴です。

バリューチェーンとの違い

サプライチェーンと似た言葉に、バリューチェーン(Value Chain)があります。両者の違いは、バリューチェーンが価値の最大化を目指すものであるのに対し、サプライチェーンは商品の供給維持を目指すという点です。

バリューチェーンは、事業活動を「価値を生み出す活動の連鎖」と捉える考え方であり、自社のみを対象としています。商品やサービスの付加価値が事業活動のどこで生み出されるかを分析し、利点を把握した上で企業全体として価値を最大化するための考え方です。

一方、サプライチェーンは複数の企業間での連携を含む、広い概念です。自然災害や原料の高騰など、商品の供給にはさまざまなリスクがあります。リスクが数多くある中でも商品の供給を維持するために、企業は常にサプライチェーンを最適化するよう努力しています。

サプライチェーンの具体例

サプライチェーンは、さまざまな業界で活用されていますが、業界によってサプライチェーンの形態はかなり異なります。具体例として、食品業界について見てみます。

食品を製造するのは食品メーカーですが、消費者が食品メーカーから直接商品を買うことは、ほぼありません。また、食品メーカーから小売店に直接配送されることも、あまりないでしょう。

食品メーカー自身が自社農場などの生産機能を持っている場合もありますが、多くは生産者や農協などの集荷販売業者、原料メーカーなどから原料を仕入れて加工しています。加工された食品は、卸売業者が仕入れて小売店に配送。卸売業者は、小売店の希望の個数や時間に合わせて食品を配送するため、保管時に食品の鮮度を保てるように、倉庫の温度管理が求められることも多いです。小売店に食品が届いたら、加工食品はそのまま、生鮮食品はバックヤードで加工されて店頭に並びます。

食品が消費者に届けられるまでには、このようにサプライチェーンとしてさまざまな企業が関わっています。また、メーカーや卸売業者、小売店など、それぞれの企業をつなぐためには物流が欠かせず、物流もサプライチェーンをつなぐ重要なサプライヤーのひとつです。

サプライチェーンの課題

サプライチェーンは効率的な運用が求められますが、その上でいくつかの課題も存在します。以下に主な課題を挙げて解説します。

プロセスが可視化しにくい

サプライチェーンは複数の企業が関わるため、プロセスの全体像を把握するのが困難です。プロセスを可視化できていないと、どこで問題が発生しているのか把握することが難しく、需要予測がスムーズに行えません。需要予測が正確でなければ、商品の供給が滞ったり、過剰在庫や廃棄が発生したりするおそれがあるでしょう。

横断的に情報共有できない

サプライチェーンの最適化のためには、各サプライヤーの情報を的確に共有し、分析できるような環境を整える必要があります。しかし、サプライチェーンには多くの企業が関わるだけに、それぞれのあいだでスムーズに情報共有を行うのは簡単ではありません。例えば、自動車業界では、部品メーカーや物流業者など数万の企業が関与するため、横断的な情報共有が難しい状況です。

コスト管理ができていない

サプライチェーンのプロセスが可視化できていない、サプライヤー同士が連携できていないなどという場合、プロセスごとのコスト管理もできていないことが多いです。情報共有が不十分で、原料や部品の過剰在庫を抱えて、保管のコストがかかっているといったケースが挙げられるでしょう。

プロセスごとに余分なコストがかかると、場合によっては商品価格に反映せざるをえません。そうなれば、利益の減少や顧客満足度の低下を招くおそれもあります。

リスク管理体制が整備できていない

自然災害による工場の被災や、急激な需要変動、物流ドライバーの人手不足など、サプライチェーンにはさまざまなリスクがあります。ひとつのプロセスが止まってしまえば、影響はサプライチェーン全体におよぶでしょう。

リスクの正確な予測は困難ですが、こうした事態に備えるためには、事前のリスク評価や代替ルートの確保といった体制の構築が必要です。

グローバル対応の遅れ

国外も含めてサプライチェーンを構築することで、自然災害や原材料の高騰といったリスクが発生しても、柔軟に対応することができます。しかし、国ごとに異なる規制や物流事情への対応が壁となり、グローバルサプライチェーンの構築は遅れているのが現状です。柔軟性と対応力を持ったグローバルサプライチェーンの構築が、今後の課題となるでしょう。

課題を解決するサプライチェーンマネジメント

サプライチェーンにはさまざまな課題がありますが、そのような課題を解決し、全体の効率を最大化するために行われるのが「サプライチェーンマネジメント(SCM)」です。ここではサプライチェーンマネジメントの目的や手法についてご紹介しましょう。

サプライチェーンマネジメントの目的

サプライチェーンマネジメントは、「モノ・お金の流れ」に「情報の流れ」を結びつけ、サプライチェーン全体での情報共有や連携を図る取り組みです。サプライチェーンに関わるサプライヤーが連携して、個別最適ではなく全体最適を図ることを目的に行われます。

サプライヤーを部分的に最適化しても、サプライチェーン全体が最適化されるとは限りません。効率よく最大限の利益を生み出すためには、サプライチェーン全体の最適化が必要です。

サプライチェーンマネジメントにより、サプライヤー間で情報を共有し、調達・生産・販売のプロセスを効率化することで、過剰在庫や機会損失を防ぎ、無駄のない調達や生産を行えるようになるでしょう。

サプライチェーンマネジメントの必要性

少子高齢化による人手不足や消費者ニーズの多様化などで、従来のビジネスで利益を生み出すのは難しくなってきました。これまで以上に効率的なビジネスを行っていかなければ、競合との競争に勝つことは難しくなるでしょう。また、消費のグローバル化が進み、それに合わせた世界規模の物流ネットワークも必要とされています。

こういった背景をもとに、サプライチェーンを全体に最適化する、プライチェーンマネジメントが求められています。

サプライチェーンマネジメントの手法

サプライチェーンマネジメントには、以下の 3 つのサイクルがあります。一連のサイクルを繰り返しながら、サプライチェーンの全体最適を図っていきます。

・予測・計画

商品の販売数を予測してから在庫数を確認、生産の計画を立てる。逆算して計画することで、適切な仕入れ数を計算し、商品の欠品や余剰在庫を防止できる。

・実行・実施

商品の受発注や倉庫からの配送、小売店での補充といった工程で、計画にもとづいて業務を遂行する。サプライチェーンマネジメントでは、サプライヤー同士が連携し、円滑に業務が進められるように業務効率化を行うことも重要。

・評価・モニタリング

計画を実行した結果として、サプライチェーンマネジメントの効果を評価する。計画どおりに実行できたか、滞りはなかったかなどを振り返り、改善点があれば対応して新たに予測・計画を行う。

サプライチェーンを最適化して競争力を高めよう

サプライチェーンは、製品が消費者に届くまでの一連の流れを指し、効率的な運用が求められる仕組みです。企業がサプライチェーンの効率化に取り組むことは、競争力を高めるだけでなく、消費者のニーズに迅速に応えるためのカギとなります。

しかし、サプライチェーンはその複雑さゆえに、可視化の難しさやコスト管理の不備、情報共有の不足など、さまざまな課題も存在します。サプライチェーンマネジメントも行いながら、課題を解決し、全体最適を目指しましょう。

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