物流センターとは?物流倉庫との違いや機能、種類を解説

  • EC

2025年09月24日

物流センターとは?物流倉庫との違いや機能、種類を解説

消費者が求める商品を適切なタイミングで手元に届けるために、物流センターは重要な役割を果たしています。商品の保管や輸送のための施設というイメージを持っている人も多いですが、物流センターの種類や役割はさまざまです。

今回は、物流センターの持つ機能や種類のほか、業務の流れ、物流倉庫との違いなどについて解説します。

物流に必要な作業を引き受ける物流センター

物流センターとは、商品の保管だけでなく出荷までに必要な一連の作業を引き受ける施設を指します。物流業務の効率化を目的に、バックヤード業務を一括で行う役割があります。 物流センターは「保管」「輸送」「包装」「荷役」「流通加工」の5つの機能を持つとされていますが、最近では「情報管理」を加えて、6つの機能を持つとされることが増えました。下記は、物流センターの主な機能です。

■物流センターの6つの機能

機能 概要
保管 入庫した商品を、出荷のタイミングまで品質や数量を維持するため、温度や湿度の管理を行いながら保管する。
輸送 生産者のもとから消費者に商品を届けるため、積み下ろしや移動作業を行う。トラック、鉄道、船、飛行機などの輸送手段がある。
包装 出荷前に商品を適切な状態で梱包する。消費者に届けるための外装だけでなく、破損や汚損を防ぐための梱包を含む。
荷役 商品の積み下ろしや移動作業を行う。検品やピッキング、仕分けなどの作業も含む。
流通加工 商品の値札付けや小分け包装など付加価値を与える作業。生鮮食品の加工やギフトボックスのセット組みなど、さまざまな作業がある。
情報管理 ITやAIを活用し、輸送中の荷物の居場所や輸送経路、衝撃といった状況を記録して、物流の各機能が連携しているか統括管理する。

物流センターと物流倉庫の違い

物流センターと物流倉庫は混同されがちですが、対応する業務に違いがあります。

物流倉庫は、商品を長期間保管することが主な役割であり、温度や湿度の調整機能など、それぞれの商品の保管に合わせた設備があります。

それに対して物流センターは、保管に加え、出荷までの流れを効率化するための作業も担う施設です。入出庫の回数が物流倉庫よりも多いため、出入口が大きく、建物の規模も大きいという特徴があります。

物流センターの種類

施設の機能や条件によって、さまざまな種類がある物流センター。それぞれが目的や役割に応じて設計されており、下記のように異なる特徴を持っています。

配送センター

配送センターは、主に店舗や消費者への配送を目的とした施設で、メーカーや卸売業者が所有している場合が多いです。配送センターでエリアや顧客別に商品を仕分けし、トラックなどの車両を配車して小売店や業者向けに発送されます。

デポ

デポ(拠点倉庫)とは、地域ごとの中継地点として機能する小規模拠点で、ストックポイントとも呼ばれます。頻度の高い少量配送をするための施設で、配送距離やリードタイムの短縮、一時的な保管といった役割を果たします。

DC

DC(ディストリビューションセンター)は、在庫物流センターとも呼ばれ、在庫の保管や管理を前提とした物流センターです。一定量の在庫があるため、急な発注や大口の出荷に対しても柔軟な対応が可能で、卸売業者が保有しているケースが多いです。

TC

TC(トランスファーセンター)は、商品を保管せずに一時的に仕分けや積み替えを行う、通過型の物流センターです。物流の中間地点として、入庫した荷物は仕分けや積み替えの上で、次の目的地や配送先に運ばれます。

PDC

PDC(プロセスディストリビューションセンター)は、流通加工・在庫型センターとも呼ばれ、商品の保管や流通加工、ピッキング、検品、梱包などを行います。精肉や鮮魚の加工、精密部品の組み立てなど、高度な加工が行われており、工場に近い機能を備えています。

PDCと似たものとしてPC(プロセスセンター)がありますが、ここでは流通加工は行っても、基本的に商品の管理や保管は行いません。ただし、PDCとPCは、あまり区別なく使われている場合もあります。

FC

ECサイトなどでの注文処理を行う拠点がFC(フルフィルメントセンター)です。消費者がECサイトで商品を購入してから、商品が手元に届くまでのプロセスをフルフィルメントといい、FCではそういった在庫管理から発送までの作業を担います。 受注や顧客データの管理から返品、クレーム対応までを、一括して請け負うFCもあります。

立地による物流センターの違い

物流センターには機能や役割によってさまざまな種類がありますが、施設の立地条件によっても区別できます。ここでは、立地による物流センターの違いを解説します。

生産立地型

生産立地型の物流センターは、生産工場の近くに配置された施設です。生産地や仕入先と保管・輸送する施設が近いことで、配送コストが抑えられるというメリットがあります。 生鮮食品やアパレルメーカー、建築部材などでよく利用される形態です。

消費立地型

消費立地型の物流センターは、消費者や販売先の店舗に近い場所に設置される施設です。配送先までの距離が近いことで、リードタイムの短縮が可能でしょう。傷みやすい生鮮食品の配送や、顧客の配送ニーズに応えたい場合などに利用されることが多いです。

物流センターの業務の流れ

物流センターでは、商品の保管だけでなく、さまざまな業務を行っています。ここでは、一般的な物流センターにおける業務の流れを解説します。

1.入庫
入庫とは、工場や仕入先から配送された商品を受け入れる作業です。伝票や納品書をもとに商品の数量や品質について検品し、不良品があった場合は、仕入れ先へ確認作業を行うことになります。

2.保管
入庫した商品は、識別コードを割り振った上で、メーカーや品番ごとに分類して保管されます。保管中に商品の数量や品質が損なわれないようにすることがポイントで、温度や湿度など、商品の特性に応じた保管方法が採用されます。

3.ピッキング
ピッキングは、注文内容にもとづいて、保管場所から必要な商品を取り出す作業です。取り出した商品は、種類や配送ルートで分類されます。

4.流通加工
商品に付加価値を加える作業が流通加工です。生鮮食品の加工や値札付け、セット商品の組み立て、ラベル貼りといった作業があり、物流センターで行っておくことで、配送先ではすぐに店頭での販売が可能になります。

5.検品
出荷前に再度検品を行い、商品の数量や品質に問題がないことや、出荷先情報・注文内容と相違がないかを確認します。検品は入庫の際にも行われますが、出荷前にも行うことでトラブルの防止につながります。

6.梱包
検品後の商品に合わせて資材を使い、適切に梱包して破損や汚損、劣化を防ぎます。施設によっては、商品の個包装や内装、外装まで対応する場合もあります。

7.出庫
梱包後の商品を、出荷日や地域、輸送業者ごとに仕分け、出荷することが出庫です。出庫の際は、出荷先の情報や配送方法に誤りがないか、厳重な最終チェックが行われます。

物流センターの選び方

物流センターにはさまざまな種類があり、それぞれに異なる機能があります。そのため、自社に最適な物流センターを選ぶことが、業務効率や顧客満足度に大きな影響を与えるでしょう。ここでは、物流センター選定時に重視すべきポイントを解説します。

立地

物流センターの立地は、配送リードタイムやコストに直結する重要な要素です。都市部の消費者向けに迅速な配送を求めるなら、消費地近くのセンターが有利です。一方で、全国各地への安定供給が求められる場合は、中継地点として機能する立地が望まれます。

設備とサービス

倉庫内の設備や対応可能な業務内容も重要な判断材料です。自動化設備の有無、流通加工の対応範囲、システム連携の柔軟性など、自社のニーズと一致しているかを確認しましょう。

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物流センターは自社で保有する?アウトソースする?

物流センターのアウトソーシングとは、商品の入出荷、在庫管理、梱包、配送手配といった物流業務の一部、またはすべてを専門業者に委託することです。

自社で物流センターを運営する場合、設備の維持費や人件費といった運営コストがかかります。アウトソーシングを利用した場合でも、委託コストはかかりますが、最新の物流システムや情報技術(IT)を利用できるため、コストパフォーマンスが向上するでしょう。自社のリソースをコア業務に集中させ、業務効率化やコスト削減ができるといったメリットもあります。 特に、需要の変動が大きい業界や多品種少量生産の企業にとって、柔軟に対応できる点は魅力です。

ただし、委託先の選定や契約内容の調整を誤ると、思ったほどのメリットが得られない場合があります。自社のニーズに合ったパートナーを選ぶことが成功のカギを握ります。

物流センターの最適化と改善

物流センターは構築して終わりではなく、常に改善を重ねることで、コスト削減や業務効率化、企業価値の向上につながります。ここでは、物流の最適化のために取り組むべき4項目をご紹介します。

ICTの活用

物流の現場では、ICT(情報通信技術)の導入が急速に進んでいます。WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)、IoT機器によるリアルタイム在庫管理などを導入することにより、ヒューマンエラーの削減やデータにもとづいた業務改善が可能になるでしょう。 楽天の物流拠点でも、AIや自動化ロボットを活用し、ピッキング・仕分け業務の精度と速度を高めています。

コスト管理

物流コストは固定費・変動費ともに大きく、定期的な見直しが欠かせません。輸送ルートの最適化や在庫の適正化、梱包資材の見直しなど、細かなコストコントロールが全体最適化につながります。 設備投資や人件費、管理コストなどの削減を目指す場合は、アウトソーシングの活用も手段のひとつです。

安全管理(災害リスク)

地震や火災、水害といった自然災害への備えも、物流センター運用の重要なテーマです。耐震構造の建屋選定、非常時のマニュアル整備、BCP(事業継続計画)など、万が一に備える仕組みが必要です。

環境配慮・サステナビリティ

物流業界においても、脱炭素や環境負荷の低減が求められる時代です。省エネ型設備の導入、再利用可能な梱包資材の採用、EVトラックの活用など、持続可能な物流を実現する取り組みが広がっています。 楽天では、こうした環境対応を積極的に進めるとともに、パートナー企業とも連携し、持続可能な物流エコシステムの構築を目指しています。

物流の最適化を図るなら、物流センターの活用を

物流センターは、商品の保管だけでなく、出荷に至るまでの一連の作業を行う施設です。機能や役割によってさまざまな種類がありますが、どれも物流プロセスの最適化のために重要な役割を担っています。

なお、物流センターは自社で運営する以外に、専門業者にアウトソースすることも可能です。楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場に出店している店舗向けの物流アウトソーシングサービスです。商品の預託や配送だけでなく、専任担当のコンサルタントが店舗に合わせて物流も経営もサポートします。
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業務負荷やコストを確認しながら、自社の物流を最も効率化できる形を選んでください。

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