LINE広告とは?種類や特徴、配信の流れを解説
2025年03月26日
LINE 広告とは?種類や特徴、配信の流れを解説
スマートフォンの普及とともに、多くの企業が SNS を活用したマーケティング施策を検討するようになりました。特に、国内のユーザー数が多い「LINE」は、企業にとって魅力的な広告プラットフォームのひとつです。LINE は、日常生活でのやりとりや情報収集などにより、ユーザーとの接触頻度が高いため、広告配信の効果が期待できるでしょう。
今回は、LINE 広告の掲載のメリットや仕組み、広告フォーマットのほか、具体的な配信方法などについて解説します。
LINE 広告とは
LINE 広告はその名のとおり、コミュニケーションアプリの LINE や、関連するファミリーサービスに配信できる広告のことです。LINE の月間アクティブユーザー数は、日本国内で約 9,700 万人(2024 年 9 月時点)と、国内 SNS の中でトップクラスの利用者数を誇ります。性別や年齢層にも大きな偏りがなく、幅広い世代が日常的に利用しているのが特徴です。
LINE は「LINEVOOM」「LINE マンガ」「LINE NEWS」などの関連サービスにも広告を出せるため、ユーザーのさまざまな利用シーンに合わせてアプローチが可能です。
これにより、認知拡大や集客、売上アップを狙えるほか、公式アカウントと連携することで、ユーザーとの直接的なコミュニケーションも促進できるでしょう。
LINE 広告のメリット
LINE 広告には、ほかの広告媒体にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、代表的な 4 つのメリットについて解説します。
アクティブユーザーが多い
LINE は、国内の SNS の中でも圧倒的なユーザー数を誇り、月間アクティブユーザーは約 9,700 万人とされています。多くの人に利用されるということは、それだけ多くの人に広告を届けられるということ。
大手 SNS である Instagram や X(旧 Twitter)も人気ですが、LINE は日本のユーザーにとってインフラといえるほど深く浸透しており、日常の必需品となっています。そのため、アプリを開く頻度が高く、広告への接触機会も多くなる点がメリットです。
高いリーチ力
複数の SNS を併用しているユーザーは多いですが、「SNS は LINE しか使わない」という層も少なくありません。コミュニケーションツールとして LINE だけを利用している人にアプローチできるのは、LINE 広告の大きな強みです。
複数の SNS の広告を運用する予算がなくても、LINE 広告に絞って配信すれば、広くリーチできる可能性があります。
少額から出稿可能
LINE 広告は「運用型広告」であり、事前に多額の費用を準備しなくても少額からスタートできます。運用型広告は、広告主が広告を運用しながら予算をコントロールできるため、細かい調整をしやすいことが特徴です。
特に LINE 広告は、1 日あたり数千円という少額から予算設定できるため、中小企業やスタートアップでも気軽にチャレンジしやすいでしょう。テレビ CM や新聞広告などと比べ、柔軟な予算配分が可能です。
配信先が豊富
LINE の強みは、メッセージアプリ本体だけでなく、ファミリーサービスと呼ばれる多彩なサービスを展開していることです。「LINE マンガ」「LINE NEWS」「LINE ポイントクラブ」など、ユーザーが日常的に利用するシーンに合わせて広告を表示できます。
ターゲットを絞り込めるとともに、ユーザーが自発的にサービスを利用するタイミングで広告が表示されるため、潜在的な興味を引き出しやすいのも特徴です。
LINE 広告掲載の仕組み
LINE 広告は、広告が表示される際に「オークション方式」を採用しています。また、課金方式にも複数の種類があり、柔軟な運用が可能です。ここでは、LINE 広告の仕組みについて解説します。
オークション方式
LINE 広告は、「オークション方式」を採用しています。ユーザーのスマートフォンなどに広告枠が表示されるタイミングで、複数の広告主が入札額や広告の品質スコアなどにもとづいて競争が起き、どの広告を表示するかが決まる仕組みです。
また、運用型広告であるため、明確に「広告を表示するのに ◯ 円かかる」という料金体系ではなく、広告主自身が予算を設定できます。
例えば、月の予算を 10 万円に設定し、1 日の上限を 3,000 円にするなど、柔軟なコントロールが可能です。オークションで勝てなければ広告は表示されないので、適切な入札額とクリエイティブの質が重要になるでしょう。
課金方式
LINE 広告には、下記の 3 種類の課金方式が用意されています。
・クリック課金(CPC)
クリック課金とは、ユーザーが広告をクリックしたタイミングで課金される方式です。広告が表示されてもクリックされなければ課金されないため、クリック率と獲得したいコンバージョン(※)のバランスを見ながら最適化が可能です。
・インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金は、広告が 1,000 回表示されるごとに課金される方式です。多くのユーザーに認知してもらいたい場合や、ブランディングを目的とした広告に向いています。クリック数よりも、露出量を確保したいケースに有効です。
・友だち追加ごとに課金
友だち追加ごとに課金とは、ユーザーが LINE 公式アカウントを「友だち追加」したタイミングで課金される方式です。公式アカウントの友だち数を増やすことを目的とした広告に適しています。友だち追加後は、LINE 上でプッシュ通知などのコミュニケーションが可能となるため、継続的な顧客接点を作りたいときに有効です。
※Web サイトやアプリに訪問したユーザーが、問い合わせや資料請求、購入など自社が設定した目標となるアクションをとること。CV と略される。
LINE 広告のフォーマット
LINE 広告では、広告の目的やターゲットに応じて、さまざまなフォーマットが選択可能です。それぞれのフォーマットの特徴を理解することで、より効果的な広告配信が可能となります。ここでは、LINE 広告で利用できる主なフォーマットを紹介します。
■LINE 広告のフォーマット
Card
Card は、タイムラインなどでよく利用されるフォーマットで、16:9 の横長の画像や動画、短いテキスト、リンク先を組み合わせて広告を表示します。シンプルなデザインで、ユーザーがスワイプやスクロールしても視認性が高いのが特徴です。
Square
Square は、横 1080px:縦 1080px(動画は画面比率 1:1)の正方形の画像や動画を使う広告フォーマットです。SNS 広告では、特に視認性が高い比率とされており、商品やブランドロゴをダイレクトに訴求したい場合に向いています。
Vertical
Vertical は、スマートフォンの全画面表示を意識した、9:16 の縦長の動画フォーマットです。ユーザーのデバイスをフルに活用できるためインパクトが大きく、ストーリー性のあるコンテンツを配信しやすいのが魅力です。
Carousel
Carousel は、複数の静止画を横に並べ、スワイプで切り替えられる広告フォーマットです。サイズは Square と同じ横 1080px:縦 1080px で、最大 10 点の画像を掲載できます。多彩な商品をまとめて紹介したい EC サイトや、ステップを追った説明をしたいサービスなどに向いており、1 つの広告枠で複数のリンク先を設定できるのもメリットです。
画像(小)
画像(小)は、比較的コンパクトなサイズの画像を使った広告で、LINE のトークリストへの出稿が推奨されています。テキストをしっかり読んでもらいたい場合や、ほかのコンテンツに溶け込みやすい形で配信したい場合に適しているでしょう。同様のサイズで動きを表現できる広告フォーマットとして、画像(アニメーション)もあります。
LINE 広告のターゲティング
LINE 広告の強みとして、多様なターゲティング機能を活用できる点が挙げられます。その中でも特徴的なのが、「友だち」を活用したターゲティングです。公式アカウントと連携し、すでに友だちになっているユーザーや、そこから類似するユーザー層にアプローチするなど、幅広いオプションを利用できます。ここでは、主なターゲティング設定の種類について、詳しく見ていきましょう。
オーディエンスセグメント配信
オーディエンスセグメント配信とは、ユーザーの年齢や性別、地域、興味関心などの基本データをもとにターゲティングを行う機能です。「20 代女性」「関東地方在住」「コスメに興味がある」など、セグメントを組み合わせて絞り込みが可能です。
オーディエンス配信
オーディエンス配信では、広告主がすでに持っている顧客リスト(メールアドレスや電話番号など)を LINE 広告にアップロードし、それと一致したユーザーに対して広告を配信できます。既存顧客向けのリターゲティングや、休眠顧客の掘り起こしなどに活用されます。
友だちオーディエンス配信
友だちオーディエンス配信とは、公式アカウントの友だちを活用してターゲティングを行う方法です。すでに友だち登録しているユーザーに対して、より詳細なセグメントを作成して広告を配信できます。
友だち追加済みのユーザーは、企業やブランドに興味を持っている可能性が高く、コンバージョン率が上がりやすい傾向にあります。
類似配信(Lookalike)
類似配信(Lookalike)とは、既存顧客や友だちオーディエンスと似た特徴を持つユーザーを、LINE 広告プラットフォーム側が自動的に選出し、広告を配信する手法です。新規顧客獲得に効果的で、効率良く潜在層にアプローチできます。
LINE 広告の配信の流れ
LINE 広告を配信するには、実際に広告出稿する前にいくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、LINE 広告の配信準備から実際の配信開始までの流れを解説します。
1. LINE ビジネス ID の発行
まずは、広告アカウントを開設する必要があります。広告アカウントの開設には LINE ビジネス ID が必要なため、持っていない場合は発行してください。
LINE ビジネス ID は、LINE 公式サイトからメールアドレスや LINE アカウントを使って作成できます。LINE ビジネス ID は、PC からのみ作成できるため注意しましょう。
2.広告アカウントの作成
LINE ビジネス ID でログインすると、ユーザートップ画面が表示されます。「広告アカウント」のタブをクリックし、必要事項を入力して広告アカウントを開設します。
すでに開設している LINE 公式アカウントがあれば、そちらと連携することで公式アカウントへの「友だち追加広告」などが利用可能です。広告アカウントと公式アカウントを連携すると、ターゲティングや成果測定がしやすくなります。
3. LINE Tag の設置
LINE Tag は、ユーザーのアクションを追跡してデータを収集するためのタグです。下記の 3 種類があり、広告配信前に計測したい Web ページに設置することで、LINE 広告の効果を計測できます。
< LINE Tag の種類>
・ベースコード:ユーザーの行動を計測する全ページに設置するコード
・コンバージョンコード:コンバージョンを計測するページに設置するコード
・カスタムイベントコード:イベントの効果測定やオーディエンスの作成など、ユーザーを自由にラベリングできるコード
LINE Tag は、広告アカウントのタブを開き、MENU からトラッキング(LINE Tag)を開くと表示されます。必要に応じて計測したい Web ページに設置してください。
4.配信設定
アカウントを開設したら、LINE 広告の管理画面から配信設定が必要です。広告設定では下記の設定を行います。
<広告設定の内容>
・キャンペーンの設定:配信目的(リーチ、コンバージョン、友だち追加など)を設定し、予算や日程を決める
・広告グループの作成:ターゲティングの設定や入札方法、課金方式などを細かく設定する
・広告の作成(入稿):クリエイティブ(画像や動画、テキストなど)をアップロードし、フォーマットを選択して広告を作成する
5. LINE 公式による審査
キャンペーンと広告グループの設定、広告の作成が終わって保存すると、LINE 公式による審査が行われます。不適切な表現やガイドラインに抵触する内容が含まれていないかを確認され、問題なければ数日以内に審査通過となります。審査に落ちた場合は、修正点をチェックして再提出しましょう。
6.配信開始
審査が通ったら、設定したスケジュールや予算の範囲内で広告が配信されます。配信開始後はリアルタイムでデータが蓄積されるので、管理画面でクリック数やインプレッション、コンバージョン数などをモニタリングしながら、適宜運用を最適化していきます。
LINE 広告でビジネスの成長を目指そう
LINE 広告は、国内で圧倒的なユーザー数を誇るアプリ「LINE」を活用できる広告のプラットフォームです。独自の「友だち追加広告」を活用すれば中長期的な顧客接点を作ることができるほか、さまざまなフォーマットやターゲティング手法を組み合わせて、効率的に成果を上げられます。少額からでも始められるため、まずは運用しながらデータを活用・最適化し、自社の商品やサービスに合った最適解を見つけてはいかがでしょうか。
LINE 広告の特徴や設定方法を理解して効果的に運用すれば、ビジネスの成長に大きく寄与する可能性があります。自社のマーケティング施策の一環として、LINE 広告を検討してみてください。
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