コールドチェーンとは?重要性や課題を解説

  • EC

2025年01月29日

コールドチェーンとは?重要性や課題を解説

食品や医薬品の輸送に欠かせない「コールドチェーン」は、温度管理を徹底する物流方式です。コールドチェーンの登場により食品物流は飛躍的に進化し、食品の保存性向上や食品ロス削減、さらには医薬品輸送の安全性向上に大きく貢献しています。近年では、コロナ禍の巣ごもり需要による「お取り寄せ」ブームや、ワクチンの低温配送などで注目を集めました。

その一方で、コールドチェーンはコストや設備不足といった課題も抱えています。この記事では、コールドチェーンの基本的な仕組みと重要性、課題などについて解説しましょう。

コールドチェーンは低温物流方式

コールドチェーンは低温物流とも呼ばれ、低温・冷蔵・冷凍など一定の温度を保って、商品の品質を保ちながら輸送する物流方式を指します。

原料の調達から生産、加工、販売といった消費までの一連の流れをサプライチェーンといいますが、サプライチェーン全体で一貫した低温管理を行う仕組みがコールドチェーンです。コールドチェーンでは保管や輸送だけでなく、倉庫からトラックへの積み下ろしなどについても、厳格な温度管理の基準が設けられています。

コールドチェーンは、生鮮食品や医薬品など、低温での温度管理が品質に直結する商品を、安全に届けるためには欠かせません。消費者がスーパーなどで鮮度の高い食品を購入したり、いつでも適切な医療を受けられたりといった日常は、コールドチェーンに支えられたものです。

サプライチェーンについては、以下の記事もご覧ください。

サプライチェーンとは?具体例や課題について

コールドチェーンの重要性

冷蔵や冷凍が必要な製品は、一定の温度を保たなければ品質を保てません。コールドチェーンは、現代の物流において欠かせない存在です。ここでは食品分野と医療分野を例に、コールドチェーンの重要性を解説します。

食品分野

コールドチェーンによって生鮮食品の保存期間が飛躍的に向上し、これまでは品質低下の懸念から、販売や輸送が限られていた製品の輸送エリアが拡大しました。ASEAN 地域での冷凍食品需要の増加など、食品輸送の市場規模は拡大が見込まれています。

適切な温度管理で商品の劣化を防げることで、食品ロスの大幅な削減も実現しています。

また、外食チェーンでは食材の調理作業を一カ所に集中させ、各店舗に配送するセントラルキッチン方式が広く採用されていますが、これもコールドチェーンによって可能になったオペレーションです。

2021 年には食品等事業者へ、食品の安全性を守るための衛生管理手法「HACCP」の導入と運用が義務化されましたが、これによってさらにコールドチェーンの重要性は高まっています。

医療分野

医薬品やワクチンなどの有効成分には、保存期間が短く厳格な温度管理を要するものがあります。そういった有効成分を含む製品は、輸送や保管だけでなく、積み下ろしなどについても徹底した温度管理と記録が求められ、万が一それを誤ればすべて廃棄しなければなりません。

血液製剤についても、2 ~ 8℃ という低温が品質維持の条件となり、少しでも条件を外れれば廃棄となります。輸血を待つ人にとっては生命線となる可能性があるものだけに、コールドチェーンが担う役割は大きいです。

コールドチェーンの課題

コールドチェーンの発展は物流業界に大きな革新をもたらしましたが、一方でいくつかの課題も抱えています。ここではコールドチェーンの主な課題を解説します。

コストの増加

温度管理が求められる特殊な物流方式のため、コールドチェーンの構築には高い初期投資が必要です。常温での物流を行う場合と比べ、設備の建設や導入は高額となりますし、設備維持費や運用コスト、厳格な温度管理を行う人材を確保するコストも必要です。

近年では技術革新や需要の増加により、コストは以前ほど高額ではなくなってきていますが、コールドチェーン全体のコスト最適化はやはり課題となっています。

冷蔵倉庫の不足

急速に成長している食品や医薬品の市場に対し、コールドチェーンを担う冷蔵倉庫の供給が追いついていない現状があります。特に新興国や地方都市では、インフラ整備が遅れているケースが多く、冷蔵倉庫の不足が物流のボトルネックといえるでしょう。加えて国内では、施設の老朽化が始まっており、近い将来で建て替えの必要性にも迫られています 。

コールドチェーンの普及が物流のカギ

コールドチェーンは、温度管理を徹底した物流方式として、食品や医薬品の品質を守る上で重要な役割を果たしています。食品ロスの削減や医薬品の安全な輸送を実現し、現代のライフラインを支えるためにはなくてはならないものといえるでしょう。一方で、コストや冷蔵倉庫の不足といった課題もあり、さらなる技術革新やインフラ整備が必要です。

コールドチェーンの普及は、地域や業界を超えた持続可能な物流のカギとなります。これからの発展により、私たちの生活がますます豊かになることが期待されます。

コールドチェーンを活用することで、生鮮・冷凍商品の品質維持や廃棄ロス削減、遠方への配送拡大が実現。ECサイトの販売可能商品やエリアが広がり、売上増加の大きなチャンスにつながります。楽天市場でさらなる販路拡大を目指しましょう。
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