BNPL(後払い決済)とは?メリットやクレジットカードとの違い

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2025年07月30日

BNPL(後払い決済)とは?メリットやクレジットカードとの違い 

 BNPL(Buy Now, Pay Later)とは、「今すぐ買って、後から支払う」を意味する新しい形の決済手段です。スマートフォンがあれば利用できる便利なサービスが多く、若年層を中心に利用が拡大しています。

一方で、同じように代金を後で支払うクレジットカードとどう違うのか、手数料がかかるのではないか、といった不安を感じる人もいるようです。また、BNPLは事業者からも新たな決済手段として注目されていますが、導入にあたっては注意すべき点もあります。

この記事では、BNPLの基本的な仕組みから、利用者・事業者それぞれのメリット・デメリット、他の決済方法との違い、導入方法までを解説します。

BNPLとは何か?

BNPLとは「Buy Now, Pay Later」の略で、日本語では「後払い決済」と訳される新しい形の決済手段です。商品やサービスを購入した際にその場で支払いをせず、一定期間後に支払うことができる仕組みを指し、特にオンラインショッピングで利用されています。決済手数料はかかりますが、クレジットカードと同様、利用者ではなく加盟店側が負担する形式が一般的です。

BNPLの市場は海外で急拡大しており、特に欧米諸国ではクレジットカードに代わる主な決済手段として広まっています。若者を中心に人気が高く、スウェーデンの「Klarna(クラーナ)」、オーストラリアの「Afterpay(アフターペイ)」などのサービスが有名です。

近年、日本でもBNPLサービスはオンラインショッピングや実店舗において急速に広まりつつあり、特にクレジットカードを持たない若年層や、現金主義のユーザーにとって、有力な選択肢となっています。楽天ペイの後払い決済をはじめ、「NP後払い」「PayPayあと払い」「GMO後払い」など、多様なBNPLサービスが提供されており、電話番号やメールアドレスを登録するだけで利用できるものも多く、その使いやすさが支持されています。

BNPLとその他の支払い方法との違い

BNPL(後払い決済)は、近年広まってきた新しい形の支払い方法です。では、クレジットカードや従来の後払い決済とどのように違うのでしょうか。ここでは、代表的な決済手段であるクレジットカードと、従来の後払い決済との違いについて解説します。

クレジットカードとBNPLの違い

クレジットカード決済とBNPLは、どちらも利用代金を後で支払う決済方法です。ただし、両者には利用にかかる費用や利用開始までの時間など、さまざまな違いがあります。

・利用にかかる費用

クレジットカードとBNPLの最大の違いは、利用にかかる費用でしょう。

クレジットカードでは多くの場合、利用者が分割手数料を負担しなければなりませんが、BNPLは手数料無料のサービスがほとんどです。その分、加盟店の手数料負担はクレジットカードのほうが低く、BNPLは高くなる傾向にあります。

また、クレジットカードの場合、提供会社やカードの種類によっては年会費がかかりますが、BNPLでは利用にかかる費用は無料というケースが一般的です。

・利用開始までの時間

サービスの利用開始までの手続きと審査の違いもポイントです。クレジットカードは申込み後に審査があり、カードの発行まで数日~数週間かかる場合があります。審査の詳細は公表されていませんが、申込内容や利用者の信用情報などがチェックされ、審査に通過できなければクレジットカードは発行できません。

一方、BNPLはメールアドレスや電話番号を登録すれば、審査なしで即時利用可能なサービスが多く、スピーディに利用を開始できます。

・決済のしやすさ

クレジットカードの場合、決済時に毎回与信審査が行われるため、取引状況によっては決済を拒否されることもあります。対して、BNPLでは簡易な審査のみ、または審査なしで利用できるケースが多いため、決済の確実性が高い点が特徴です。

従来の後払い決済との違い

BNPLが注目される一方で、「後払い決済」自体は以前から存在しています。従来の後払い決済は、翌月や翌々月などに料金を一括で払わねばならず、支払いの柔軟性に乏しいというデメリットがありました。対してBNPLは、サービスによっては分割払いや支払い猶予期間の選択が可能で、その分の手数料はかかりません。

また、従来の後払い決済には利用手数料が発生し、基本的に利用者の負担です。BNPLではこの手数料を店舗側が負担するケースが多く、利用者にとってはコストを抑えられる点もメリットです。

BNPLのメリット

BNPLは利用者・事業者の双方にとって多くのメリットがある決済方法です。それぞれの立場から見た代表的なメリットを紹介しましょう。

利用者にとってのBNPLのメリット

BNPLは、手軽さと柔軟さを兼ねそろえた支払方法であり、クレジットカードを持っていない人にとって魅力的な選択肢です。利用者にとっては、以下のようなメリットがあります。

・支払いを分割できる

支払いを分割できることはBNPLのメリットです。高額な商品でも購入しやすく、買い物のたびに現金を用意する手間が省けます。

・手数料がかからない

多くのBNPLのサービスでは、利用の決済手数料も分割手数料もかかりません。クレジットカードの分割払いとは異なり、追加費用なしで支払いを先延ばしできるため、利用者にとって経済的なメリットがあります。

・与信審査が不要

与信審査が不要、または簡易で済む点もBNPLのポイントです。多くのBNPLサービスは、電話番号やメールアドレスだけで利用を開始でき、従来のクレジットカードのような厳格な審査がありません。審査が不要、または簡易なため、すぐに利用開始できる点もメリットです。

事業者にとってのBNPLのメリット

BNPLは顧客満足度を高めつつ売上や利益の増加にも寄与する、事業者にとってもメリットの多い決済方法です。ここでは事業者にとってのメリットを紹介します。

・客層の拡大

期待できるのは、客層の拡大です。BNPLを導入することで、クレジットカードを持っていない、QRコード決済を導入していないといった客層を取り込むことができ、販売機会が広がります。また、BNPLは海外では一般的な決済手段となりつつあるため、インバウンド客の取り込みにも寄与できる可能性があるでしょう。

・客単価の向上

BNPL導入により、客単価の向上が期待できます。分割払いが可能になることで、顧客はより高額な商品を選びやすくなり、結果として一人当たりの購入金額の増加を期待できます。豊富な決済手段を用意することで、競合店との差別化による売り上げ増加も見込めるでしょう。

・カゴ落ち防止

BNPLはカゴ落ち(カート放棄)の防止にもつながります。カゴ落ちの理由のひとつに支払処理がありますが、具体的には希望する決済方法がない、情報の入力が面倒など、その理由はさまざまです。BNPLは本人確認のパスワード認証や番号の入力がないため、スムーズに決済できます。これにより、購入直前での利用者の負担が軽減され、決済完了率の向上が期待できるでしょう。

BNPLのデメリット 

BNPLは便利で利用しやすい決済手段ですが、すべての利用者や事業者にとって無条件にメリットがあるわけではありません。ここでは、利用者と事業者の双方にとって、考慮すべきデメリットを紹介します。

利用者のデメリット

BNPLは手軽さゆえに、利用者側には注意すべき点もあります。ここではBNPLを利用する際に押さえておきたいデメリットを紹介します。

・過剰な購入

手軽に決済ができることで、支払い能力以上に購入しすぎるリスクがあります。支払いが後回しになることで金銭的負担を実感しにくく、結果として本来不要な商品まで購入してしまい、返済不能に陥るリスクも否定できません。

・手数料の発生

すべてのBNPLサービスが完全に無料ではなく、一部では分割できなかったり、手数料が発生したりするケースもあります。手数料が発生するサービスでは、クレジットカードと同様の費用がかかる場合もあるため、事前の確認が重要です。

事業者のデメリット

BNPLを導入する事業者側にもいくつかの注意点があります。売上拡大のチャンスとなる一方で、運用に際してはリスクとコストのバランスを考慮しなければなりません。

・決済手数料の負担

多くのBNPLサービスは、利用者ではなく加盟店が決済手数料を支払う仕組みです。BNPLの決済手数料はクレジットカードより高い傾向があるため、利用が増えれば利益率への影響が考えられます。

・貸し倒れリスク

与信審査を行わないBNPLは、貸し倒れリスクもゼロではありません。BNPL事業者が代金回収を担うケースが多いとはいえ、一定の条件で未回収リスクが生じることもあり、契約内容の精査が必要です。

・法規制の強化

今後の法規制強化にも注意が必要です。海外では過剰利用によるトラブルが増えたことで、BNPLに対する法的規制が強化される傾向にあり、日本国内でも類似の動きが予想されています。法規制が強化されれば、決済に関して信用機関の情報を利用した与信や、情報提供などが義務づけられる可能性があるでしょう。

BNPLの利用状況

BNPLは世界的に注目されている決済手段であり、日本国内でもその利用は拡大しています。日本と海外それぞれのBNPLの普及状況や市場動向について解説します。

日本国内の利用状況

日本国内では、特に若年層を中心にBNPLの利用が拡大しています。クレジットカードを持ちたくない、または審査で通らなかったといった人にとっても、BNPLは手軽で使いやすい選択肢です。

近年では衣料品、化粧品、デジタルガジェットなど幅広いECサイトがBNPLを導入しており、それによって利用者の利便性が向上し、購入率や再購入率の改善にもつながってきています。

さらに、PayPayや楽天ペイ、ZOZO、メルカリなどの大手プラットフォームがBNPLサービスを展開しており、一般ユーザーにも浸透してきました。

海外の利用状況

海外では、特に欧米やオーストラリアにおいて2021年頃からBNPLの利用が急増しました。若年層で「クレジットカードより安全」「借金感が薄い」といった理由から広まり、Klarna、Afterpay、Affirm(米国)といったグローバル企業の提供するBNPLサービスが市場を牽引しています。

一方で、急速な市場拡大に伴い、過剰利用や支払い遅延によるトラブルが増加し、金融当局が介入するケースも出ています。各国で多重債務の防止や消費者保護のため、法規制が検討されたり、実施されたりする動きが強まりました。

日本もこの流れを受けて、消費者保護の観点からBNPLに関するガイドラインやルール整備が進むことが予想されます。BNPLは国内外で着実に普及している一方で、適切な利用・導入に向けた法整備やリスクマネジメントの必要性が増してきています。

BNPLの導入

BNPLを導入することで、事業者は新たな顧客層の開拓や売上向上を期待できますが、導入にはいくつかのポイントがあります。ここでは、BNPL導入を検討する際のサービス選び、導入方法、そして成功のための注意点を紹介します。

サービスの選び方

BNPLのサービスは「即時後払い型」「分割払い型」などの複数の形態があります。まずは各サービスの特徴を理解し、自社のターゲットや商品単価に最適なタイプを選ぶことが重要です。

また、利用条件や対応決済手段、カスタマーサポートの有無なども比較すべきポイントです。事前にトライアル導入が可能かどうかも確認し、実際の運用に即した形で検証するのがおすすめです。

導入方法

BNPLを導入する際は、まず導入の目的を明確にすることが重要です。「購入率の改善」「若年層の取り込み」「高単価商品の販売促進」など、達成したいことを定めましょう。

次に、各BNPLサービス事業者とコンタクトを取り、導入までの流れ(契約、システム接続、審査等)を把握します。多くのサービスはAPI連携やECカート連携に対応しているため、自社サイトとの技術的な整合性も確認しておく必要があります。

さらに、社内での運用体制の構築やスタッフへの教育も必要です。お客様からの問い合わせにも迅速に対応できるよう、体制を整えておきましょう。

導入時のポイント

BNPLの導入時には、リスクや法的側面も考慮した上で、継続的に改善できる体制を整えることが鍵になります。リスク管理においては、顧客の支払い遅延が発生した際の対応や、BNPL事業者側との連携体制を明確にしておくことが大切です。

また、データ管理や分析も重要なポイントです。BNPL経由の購入データを活用して、顧客行動の傾向や購買パターンを把握し、販促施策に活かすことで、より高い効果が期待できます。

さらに、金融庁や消費者庁が示すガイドラインや最新の規制動向を把握し、適切な運用体制を整えることも重要です。

このように、BNPLの導入は単なる決済手段の追加ではなく、戦略的なマーケティング・オペレーションの一部として捉えることが求められます。

BNPLはリスク管理を含めて導入を検討しよう

BNPLは従来のクレジットカードや後払い決済とは異なる、柔軟かつ手軽な決済手段として注目を集めています。手数料がかからない場合が多く、審査も簡易で、即時に利用できる利便性の高さが、特に若年層からの支持を集めている背景です。

BNPLには利用者・事業者双方にメリットがありますが、その手軽さゆえに、ユーザーが支出をコントロールしにくくなるリスクや、事業者側の貸し倒れ・手数料負担といった課題も抱えています。さらに、今後は国内外での規制強化が進む可能性もあり、導入と運用においては慎重な姿勢が求められるでしょう。

導入を成功させるには、自社の目的やユーザー層に合わせたサービスを選定し、法令順守やデータ活用、リスク管理を含めた体制を整えることが重要です。今後の市場動向にも注目しながら、戦略的に活用していくことが、BNPLを活かすカギとなるでしょう。

 

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