3PLとは?意味やサービス内容、利用するメリットを解説
2025年01月29日
3PL とは?意味やサービス内容、利用するメリットを解説

近年、物流業務の複雑化に伴い、「3PL」が注目されています。3PL は、物流業務の効率化や人手不足の解消、コスト削減などのために活用される仕組みです。
消費者の希望の多様化から、物流業務は複雑で膨大になっています。その上で、さらに迅速で正確な配送が求められるようになりました。企業が自社だけで運営・管理するのは難しくなり、3PL への注目が高まっています。
今回は、3PL の意味やサービス内容のほか、3PL 業者の種類と具体的なメリットなどについて解説します。
物流業務を第三者に委託する 3PL
3PL(サードパーティーロジスティクス)は Third Party Logistics の略称であり、「サードパーティー」とは荷主でも運輸会社でもない第三者の事業者を指します。
3PL は運送業者やメーカーといった関係者ではない事業者であるサードパーティーに、物流業務を包括的に委託する仕組みです(日本では運送業者自体が 3PL 事業を担うケースもあります)。
物流業務には、荷主である企業が物流業務を担う 1PL(ファーストパーティーロジスティクス)、物流業務の一部を運送業者に委託する 2PL(セカンドパーティーロジスティクス)があります。3PL はこれらに次ぎ、物流業務のすべてを委託する第三の形態として、日本では 1990 年代後半から広がってきました。
企業が自社で物流業務を行う場合、保管倉庫や車両の確保、スタッフの管理など、多大な手間とコストがかかります。3PL を導入することで、これらの業務を専門業者に委託できるため、業務の効率化ができるでしょう。
さらに、環境負荷軽減や地域雇用の創出といった観点から、国土交通省も 3PL の普及を推進しており、ますます広がりを見せることが予想されます。
3PL の提供するサービス
3PL といっても、3PL 業者が提供するサービスは多岐にわたります。それぞれのサービス内容を把握することで、自社の物流課題に合ったソリューションを見つけやすくなるでしょう。
3PL 業者では、主に下記のようなサービスを提供しています。
■3PL の提供する主なサービス
| サービス | 概要 |
|---|---|
| 倉庫管理 | 商品に適した倉庫を提供し、在庫管理やピッキングを行う。システムを利用してリアルタイムで在庫を把握でき、適正在庫を保つことができる。 |
| 輸送管理 | 効率的な輸送ルートを計画し、コスト削減や納期短縮を実現するため、商品の輸送手配から配送状況の追跡までを一貫して管理する。 |
| 返品管理 (リバースロジスティクス) |
返品商品やリサイクル品の回収、再利用可能な資材の管理を行う(不良品や故障品、廃棄物の回収・再利用・廃棄なども含む)。 |
| フルフィルメント | 通信販売やECで、商品の受注・梱包・在庫管理・発送・代金回収を包括的にサポートする(苦情や問い合わせ、返品・交換などの対応を含む場合もある)。 |
3PL 業者の種類
3PL を担当する業者は、設備の有無によって大きく「アセット型」と「ノンアセット型」の 2 つに分けられます。アセットは「資産」を意味し、物流業界の場合は倉庫や輸送車両、管理システムなどの設備を指しています。ここでは、それぞれの 3PL 業者がどのようなものか解説していきましょう。
アセット型 3PL
アセット型の 3PL 業者は、倉庫や輸送車両などの物流資産を自社で保有し、これを活用してサービスを提供します。物流拠点の業務改善やドライバーの教育を直接行うことができ、サービスや品質の向上を図りやすいというメリットがあります。
荷主の企業とコミュニケーションがとりやすく、信頼関係を築きやすい点もメリットでしょう。
ノンアセット型 3PL
ノンアセット型の 3PL 業者は、物流資産を自社では持たず、外部の倉庫業者や輸送業者と提携してサービスを提供しています。荷主企業のニーズに合わせて最適な業者を選定し、物流の設計を行うことが可能です。
輸送手段や保管方法が限定されない分、商品の種類や量によって業者を使い分けるなど、柔軟な対応が期待できます。
3PL を利用するメリット
3PL を利用することで、企業は物流業務に関する課題を解決し、多くのメリットを得られます。主な 5 つのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
コスト削減
自社で倉庫や輸送車両を保有する場合、維持費や人件費、管理費などが必要です。3PL を活用すれば、これらの固定費が必要ないため、コスト削減が可能でしょう。複数の企業の物流をまとめて管理するため、規模の経済を活かしたコスト削減効果も期待できます。
昨今は、輸送ドライバーの人手不足が深刻化しており、3PL を利用することで採用費や教育費といったコストを削減できる点は大きなメリットです。
生産性向上
商品をすばやくミスなく届けるには、さまざまなノウハウが必要です。3PL 業者は専門的な知識や経験を持っており、最新の技術やシステムを利用して効率的に物流業務を行います。依頼することで企業は本来のコア業務に集中でき、生産性が高まるでしょう。サービス品質の向上により、顧客満足度の向上も見込めます。
業務効率の向上
物流業務は専門性が高いため、経験豊富な 3PL 業者に任せることで運営がスムーズになるでしょう。最新の技術やシステムを利用しているため、需要変動に柔軟に対応できる点も 3PL の強みです。
リスク分散
3PL 業者に依頼することでリスクを分散し、安定した物流体制を維持できます。
物流には自然災害や設備の故障、輸送中の事故、人材不足など、さまざまなリスクが伴います。3PL 業者は高度なリスク管理体制を敷いており、リスク発生時にも迅速で適切な対応が可能です。
環境負荷の軽減
点在する各社の物流拠点を 3PL 業者によって集約化したり合理化したりできれば、効率的な輸送ルートや車両の活用により、CO2 排出量の削減が可能です。地球温暖化問題の対応のひとつとして、国土交通省も 3PL の導入を推進しています。
総合的な物流拠点を設置することで、地域雇用の創出を後押しすることにつながりますし、環境への配慮を示すアピールポイントにもなるでしょう。
3PL を利用するデメリット
物流業務の課題解決で注目される 3PL ですが、利用するデメリットがないわけではありません。デメリットを理解しておき、事業の特性やニーズに合った選択肢を検討することが重要です。
ここでは、3PL を利用するデメリットとして考えられることをご紹介します。
コストがかかる
3PL を利用することでコスト削減効果が見込めますが、物流業務を外部に委託する分の費用は発生します。
特に、取扱量が少ない場合やサービスレベルを高く求める場合はコストが割高になることがあるため、注意が必要でしょう。コストに見合う効果があるか、どこまで委託するかを事前に検討する必要があります。
契約関係が煩雑
3PL は標準的な価格が決まっておらず、契約時の業務項目や単価、料金の決め方などで、荷主企業と 3PL 業者で意見が食い違うことがあります。扱っている商品や特徴などで業務内容や必要な設備などが大きく変わるため、契約内容があいまいなままだとトラブルになる可能性があるでしょう。
業務規定や範囲、料金など、詳細なルールを決めて契約書として残しておくことが重要です。
ノウハウが蓄積できない
3PL を利用し、いずれは自社で物流業務を行う予定であるとき、3PL 業者に包括的に委託することで、自社に物流のノウハウが蓄積しにくいというデメリットがあります。現場の実態や運用の様子が確認しづらく、問題が発生してもその原因や改善のポイントがわかりにくいこともデメリットといえるでしょう。
委託したとしても定期的に現場に出向いたり、注意点を現場に伝える仕組みを作ったりすることが求められます。
3PL を利用してビジネスの競争力を高めよう
3PL は、物流業務を第三者に外部委託することで、コスト削減や業務効率化、生産性向上など、さまざまなメリットをもたらす仕組みです。専門的な知識を持つ 3PL 業者の活用は、企業が抱える物流課題を解決する強力な手段となります。
また、環境負荷の軽減やリスク分散といった点でも、3PL は社会的に注目されています。自社の物流業務を見直し、必要に応じて 3PL の導入を検討することで、ビジネスの競争力をさらに高めることができるでしょう。
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